【体験談】一人っ子の私が両親を同時に失いかけた夜。ダブル介護の壮絶な現実

体験談

【この記事の信ぴょう性】

当サイト「ココマモ」は、介護家族のためのオンライン相談窓口です。当ページの記事はココマモが監修しています。

今回お話を伺ったのは、神奈川県在住の山田真理さん(仮名・48歳)。結婚して家庭を持ちながらも、実家の両親の介護に直面することになった山田さんに、ダブル介護の現実と心境の変化について語っていただきました。※ご本人の同意を経て掲載しています。

「あの夜、病院の廊下で『もう私には無理だ』と思いました。でも今振り返ると、あの時すべてが変わり始めたんです」

平穏だった日々が一瞬で崩れた

山田さんは一人娘で、結婚後は夫と子ども2人の4人家族。実家とは車で30分の距離に住んでいました。

「父は糖尿病の持病があって、月に数回通院の付き添いをしていました。母は元気で、父の食事管理なども全部やってくれていたので、私は『何かあったら手伝う』程度の関わりでした」

両親は77歳と75歳。父親の糖尿病は安定しており、母親も健康そのもの。山田さんも「まだしばらくは大丈夫」と思っていました。

そんな平穏な日常が一変したのは、3年前の秋のことでした。

「夜の9時頃、『お父さんの様子がおかしいから救急車を呼んだよ』と、母から電話がかかってきて母も興奮状態でした」

救急車で病院に運ばれた父親は、糖尿病の急性合併症を起こしていました。幸い命に別状はありませんでしたが、数日間の入院が必要でした。

「でも本当の問題はその後でした。それから半年後ぐらいに父の付き添いで病院にいた時、母が『頭がクラクラする』と言い出して。念のため検査してもらったら、軽い脳梗塞の初期症状が見つかったんです」

病院と家を往復する悪夢の日々

父親の入院、母親の通院と検査。山田さんの生活は一変しました。

「朝、子どもたちを送り出してから病院に行って、父の様子を見る。午後は母の検査に付き添って、夕方には子どもたちのお迎え。夜は実家に様子を見に行って、自分の家に帰るのは22時過ぎでした」

山田さんはパートタイムで事務の仕事をしていましたが、急な早退や欠勤が続きました。

「職場の人には申し訳ないと思いながらも、『すみません、今日も早退させてください』と頭を下げる毎日。みんな優しく『大丈夫よ』と言ってくれましたが、心苦しくて」

さらに追い打ちをかけたのは、介護保険や医療制度の複雑さでした。

「要介護認定の申請、介護サービスの選択、父の退院後の環境整備。何から手をつけていいか分からなくて、役所や病院の相談窓口を回っても、『これは○○課』『それは△△で相談を』と言われて、同じことを何度も説明する羽目になりました」

心が折れた深夜の救急外来

父親の入院から2週間後、山田さんの心が完全に折れる出来事が起こりました。

「その日、母が『胸が苦しい』と言い出して、急いで夜間救急に連れて行きました。幸い大事には至りませんでしたが、深夜2時まで病院にいました」

一人で母親の付き添いをしながら、山田さんは廊下のベンチで静かに涙を流していました。

「『私にはもう無理だ』って思ったんです。夫も子どもたちも、私が頑張るのが当たり前だと思っている。でも私だって人間なのに、誰も私のことは心配してくれない」

その後行政が運営しているホットラインに何度も相談を重ねましたが、毎回担当者の方も変わるため1から状況を説明する必要があり、根本的な不安の解消には至りませんでした。

藁にもすがる思いで見つけた相談先

疲れ果てた状況の中、山田さんはインターネットでココマモのオンライン相談サービスを見つけました。

翌日、山田さんは初回無料相談に申し込みました。

「正直、『こんな愚痴を聞いてもらっていいのかな』という気持ちもありました。でも他に相談できる人もいないし、藁にもすがる思いでした」

定期的にある相談では、山田さんは現在の状況をとにかく話し続けました。

「相談員の方が、私の話を一つ一つ整理しながら聞いてくださって。ようやく自分の大変さを認めてもらえた気がしました」

そんな中で、山田さんの心を軽くした言葉がありました。

「『お父様もお母様も大切ですが、まず山田さんご自身を守ることが最も重要です。あなたが倒れてしまったら、誰も守れなくなってしまいますから』と言ってもらえて。誰からも言ってもらえなかった言葉でした」

相談員の小松さんからは、ダブル介護の現実と対処法について詳しく教えてもらいました。

「一人ですべてを背負う必要はないこと、介護サービスを最大限活用すること、そして何より自分の体調と気持ちを最優先にすることの大切さを学びました」

小さな一歩から始まった変化

相談後、山田さんは少しずつ介護の体制を見直し始めました。

「まず父のショートステイを月に数回利用することから始めました。『父に申し訳ない』という気持ちもありましたが、小松さんに『お父様にとっても、娘さんが元気でいることが一番の安心です』と言われて、踏み切れました」

母親にはデイサービスを利用してもらい、山田さん自身も週に2日は自分の時間を確保できるようになりました。

「最初は罪悪感もありました。でも母が『デイサービスで新しいお友達ができた』と笑顔で話してくれた時、『これで良かったんだ』と思えました」

現在、山田さんはココマモの月額プラン(フルサポートプラン)を利用し、週1回のペースで相談を続けています。

「介護の状況は日々変わるので、その都度相談できる相手がいるというのは本当に心強いです。一人で悩んでいた時とは、心の持ちようが全然違います」

ダブル介護を乗り越えるために

現在も両親の介護は続いていますが、山田さんの表情は明らかに以前より穏やかです。

「完璧な介護なんてできないし、する必要もないということが分かりました。大切なのは、みんなが無理をしないで済む方法を見つけることだと思います」

山田さんが同じような状況の方に伝えたいのは、一人で抱え込まないことの大切さです。

「ダブル介護って、想像以上に大変なことです。でも一人で全部やろうとしなくていいんです。私のように、まずは誰かに話を聞いてもらうだけでも、心の負担が軽くなります」

「もし今、同じような状況で苦しんでいる方がいたら、まずは相談してみてください。きっと新しい解決策が見つかるはずです」

まとめ。ダブル介護は一人で背負うものではない

山田さんの体験談は、ダブル介護の現実の厳しさと、適切なサポートの重要性を物語っています。突然始まった両親の介護、病院と家を往復する日々、そして限界を感じた深夜の病院。しかし、専門家との相談を通じて、無理のない介護スタイルを見つけることができました。

ダブル介護では、介護者一人にすべての負担が集中してしまいがちです。しかし、適切なサービスの利用と心理的なサポートがあれば、状況は必ず改善できます。

もし今、ダブル介護で心が折れそうになっている方がいらっしゃいましたら、山田さんのように一人で抱え込まず、まずは誰かに相談してください。きっと新しい道筋が見えてくるはずです。


\初回20分無料/ 介護の悩み、今すぐご相談ください

「両親の介護が同時に始まって、もう限界…」「一人ですべて背負うのが辛い…」

ココマモは、どんな小さな悩みでもその場ですぐ専門家と話せる1対1オンライン月額相談サービスです。

ダブル介護の不安やストレス、罪悪感や孤独感。 「誰かに話すだけで気持ちが軽くなる」だけでなく、 介護サービスの活用法や家族との向き合い方など、疑問や不安もその場ですぐ解決できます。

  • 一人で抱え込む辛さ
  • 介護サービスの選び方
  • 罪悪感や無力感

初回20分は完全無料。スマホから3分で予約、最短で今日すぐ相談OK。 悩みの深さは問いません。

あなたのご相談をお待ちしています。

介護の悩み、誰にも話せず抱えていませんか?

在宅介護のオンライン相談窓口「ココマモ」とは

ココマモは、在宅介護をする家族のための“オンライン相談窓口”です。介護のちょっとした困りごとから、将来への不安、家族関係の悩みまで、経験豊富な相談員が専属でいつでもあなたの味方になります。
介護の悩みは尽きることがありません。しかしご活用いただくことでその悩みを毎回早期に潰すことが可能です。
ココマモ相談の詳細はこちらから

初回無料相談のご予約は下記フォームより

介護の悩みはひとりで悩まなくて大丈夫です。
あなたの今の気持ちを、ココマモの相談員がしっかり受け止めます。

「こんなこと相談していいのかな…」
「うちだけかも…」
そう思っていた方も、相談後には「もっと早く話せばよかった」とおっしゃいます。

まずは 20分の無料オンライン相談で、
あなたのお話をゆっくりお聞かせください。

「今すぐ解決」じゃなくて大丈夫。
話すことから、すべてが始まります。

タイトルとURLをコピーしました