深夜2時、ふと目が覚めて。
隣の部屋から聞こえる、親の寝息を確認する。
また眠れなくなって、スマホで「介護 限界」と検索してしまう。
その画面を見ているあなたに、伝えたいことがあります。
あなたは今、こんな気持ちではありませんか?
朝起きて、親の顔を見る。
「おはよう」と声をかけても、返事がない日がある。
昨日できていたことが、今日はできなくなっている。
そのたびに、胸が締め付けられる。
仕事に行けば「最近疲れてるね」と言われる。
友達からの誘いは、断り続けている。
「久しぶりに会おうよ」というメッセージに、既読すらつけられない。
きょうだいに電話すると「大変だね」とは言ってくれる。
でも、具体的に手伝ってくれるわけじゃない。
「施設も考えたら?」と簡単に言われて、余計に孤独を感じる。
そして、誰にも言えない本音。
「いつまで続くんだろう」
「私の人生、このままでいいのかな」
「こんなこと思う自分が、最低だ」
そう思って、また自分を責めてしまう。
「頑張ってるね」じゃ、足りない
地域包括支援センターに相談に行く。
ケアマネさんは優しく話を聞いてくれる。
でも、あとでふと気づく。
「制度の説明」は聞けたけど、「私の気持ち」は話せなかった。
役所の人は言う。
「ご家族でよく話し合って決めてください」
でも、その「家族で話し合う」が一番難しいんです。
その「決める」ことに、一番苦しんでいるんです。
誰も、本当に知りたいことは教えてくれない。
- 施設に入れたら、私は冷たい人間なのか
- 仕事を辞めたら、この先どうなるのか
- 親が「家にいたい」と言ったら、どうすればいいのか
- 自分の人生を優先したら、後悔するのか
インターネットで調べても、出てくるのは制度の話ばかり。
「介護保険サービスの種類」「特養と老健の違い」「要介護認定の申請方法」
でも、私が本当に知りたいのは、そういうことじゃない。
なぜ、介護家族は追い詰められるのか
介護に関する相談を受けていると、繰り返し聞く言葉があります。
「私、ダメな娘ですよね」
「こんなこと思う自分が情けない」
「もっと頑張らなきゃいけないのに」
でも、その方たちは本当に「ダメ」なのでしょうか?
睡眠時間を削って介護している。
仕事を調整しながら必死に両立している。
自分の時間なんて、何ヶ月もない。
それなのに、「まだ足りない」と自分を責め続けている。
この構図は、日本の介護家族に共通しています。
限界まで頑張って。
自分を責めながら。
一人で抱え込んで。
そこで気づいたんです。
「要介護者」には、たくさんの支援がある。
でも、「介護する家族」を支える場所が、あまりにも少なすぎる。
介護家族は「見えない要介護者」
日本には、約700万人の介護家族がいます。
その70%が、強いストレスを感じている。
年間7万人以上が、介護のために仕事を辞めている。
介護うつ、介護疲れ、介護離職、介護虐待。
でも、これは統計の数字じゃない。
一人ひとりの、リアルな苦しみです。
要介護者が倒れたら、すぐに救急車が来る。
でも、介護家族が倒れても、誰も気づかない。
要介護者には、ヘルパー、看護師、ケアマネ、医師がつく。
でも、介護家族を支える専門職は、ほとんどいない。
介護家族は「見えない要介護者」なんです。
だから、ココマモというメディアを作りました
制度を解説するサイトは、たくさんある。
でも、「あなたの気持ち」に寄り添うメディアは、ほとんどない。
ココマモは、そんな介護家族のための場所です。
あなたに伝えたい、3つのこと
1. あなたは悪くない
「施設に入れたい」と思うこと。
「もう限界」と感じること。
「自分の人生も大切にしたい」と願うこと。
それは、全部当たり前の感情です。
あなたは冷たくない。ダメな家族じゃない。
ただ、人間として当然の限界を感じているだけです。
2. 完璧じゃなくていい
毎日手作りの食事を作れなくても。
イライラして、つい強く言ってしまっても。
たまには、自分の時間が欲しくても。
それでいいんです。
完璧な介護なんて、存在しません。
大切なのは、あなた自身が壊れないこと。
3. 一人で抱えなくていい
「家族のことは家族で」と思わなくていい。
「弱音を吐くのは恥ずかしい」と我慢しなくていい。
助けを求めることは、強さです。
このメディアがあなたの味方になれたら。
ここに書かれた誰かの言葉が、あなたの心を軽くできたら。
それが、私たちの願いです。
最後に
今夜も、あなたは疲れた体を引きずって、親の部屋を覗くかもしれない。
明日も、きっと誰にも言えない本音を飲み込むかもしれない。
でも、覚えていてください。
あなたは一人じゃない。
あなたの気持ちは、間違っていない。
あなたにも、幸せになる権利がある。
このメディアが、あなたの心に少しでも光を灯せますように。
あなたが、明日も自分らしく生きられますように。
ココマモは、いつでもここにいます。
