亡くなった親の服が捨てられない。無理なく整理する方法を解説

お金・生活

【この記事の信ぴょう性】

       

当サイト「ココマモ」は、介護家族のための専門メディアです。当ページの記事は介護支援専門員・臨床心理士が監修しています。

【介護で今後が不安なあなたへ】
ココマモでは“介護の迷いを減らす”無料メールマガジンをお届けしています。
多くの介護家族がつまずくポイントや、今日から使える判断の視点を、毎日受け取れます。
無料メールマガジンの詳細はこちら

「亡くなった母の服が、どうしても捨てられない」「クローゼットを開けるたびに胸が苦しくなる」「父の上着にまだあの人の匂いが残っている気がして、手放せない」

親を亡くした後、遺品の中でも衣類の整理が最も辛いと感じる方は少なくありません。食器や家具と違い、服にはその人の体温や匂い、一緒に過ごした記憶がそのまま残っているからです。

「早く片付けなければ」と頭ではわかっていても、いざ手に取ると思い出があふれて手が止まってしまう。そんな経験をされている方は、決してあなただけではありません。

この記事では、亡くなった親の服が捨てられない心理的な理由を整理した上で、無理なく気持ちに折り合いをつける方法と、「捨てる」以外の選択肢について詳しく解説します。今すぐ処分する必要はありません。まずは、ご自身の気持ちを大切にしながら読んでみてください。

亡くなった親の服が捨てられないのは自然なこと

まず最初にお伝えしたいのは、亡くなった親の服を捨てられないのは、ごく自然な感情であるということです。「いつまでも片付けられない自分はおかしいのではないか」と悩む方もいますが、そんなことはありません。

服には「その人自身」が残っている

遺品の中でも、衣類は特別な存在です。服は故人の体に直接触れていたものであり、体温やシルエット、時にはかすかな匂いまでもが残っています。

母がいつも着ていたカーディガン。父が仕事に出かけるときに必ず羽織っていたジャケット。そうした服を目にするだけで、その人がまだそこにいるかのような感覚になることがあります。服を捨てることが、親との最後のつながりを断ち切るように感じてしまうのは、当然のことです。

「捨てられない」と感じる5つの心理

亡くなった親の服が捨てられないとき、その背景にはさまざまな心理が重なり合っています。

心理具体的な気持ち
喪失感服を手放すと、本当にいなくなってしまう気がする
罪悪感大切にしていた服を捨てるのは親に申し訳ない
後悔への恐れ捨てた後で「残しておけばよかった」と思うかもしれない
判断の難しさ何を残して何を手放すか、決められない
周囲との温度差家族に「早く片付けて」と言われるが、気持ちが追いつかない

これらの気持ちはどれも自然なものです。特に、介護を長く続けてきた方ほど、親との時間が濃密だった分、服に残る記憶も深く、手放すことへの抵抗が強くなる傾向があります

「親の介護に疲れました」限界を感じた時の心のケアと現実的な解決策

コモちゃん
コモちゃん

「捨てられない」のは弱さではありません。それだけ親を大切に思っている証拠です。まずはその気持ちを否定しないことが、整理の第一歩になります。

無理に捨てなくていい。「今はまだその時ではない」という選択

遺品整理には「いつまでにやらなければならない」という明確な期限はありません。賃貸物件の退去期限がある場合は別ですが、そうでなければ気持ちの準備ができるまで待つことも、立派な選択です。

一般的には、四十九日や一周忌といった法要のタイミングで遺品整理を始める方が多いですが、それも目安にすぎません。大切なのは、周囲のペースではなく、ご自身の心の状態に合わせて進めることです。

ただし、「まだ捨てられない」と感じながらも、クローゼットを開けるたびに辛くなる、生活に支障が出ているという場合は、少しずつでも整理を進めた方が気持ちが楽になることもあります。次の章では、心の負担を軽くしながら整理を進める方法をご紹介します。

亡くなった親の服を整理するための心の準備と進め方

「捨てる・捨てない」の二択で考えると、どうしても手が止まってしまいます。ここでは、気持ちに無理をかけずに衣類の整理を進めるための考え方と手順を解説します。

「捨てる」ではなく「分ける」から始める

いきなり「捨てるかどうか」を判断しようとすると、精神的な負担が大きくなります。まずは「分ける」だけを目標にしてみてください。

分類基準
絶対に残す見るだけで親を思い出せる、特別な思い入れがある母がいつも着ていたエプロン、父の愛用のジャケット
迷っている今は判断がつかない着る機会がないが、手放す決心もつかない服
手放してもいい思い入れが比較的少ない、明らかに着られない状態下着類、破損がひどい服、サイズが合わない普段着

この3つに分けるだけで十分です。「迷っている」に入れたものは、今は判断しなくて構いません。時間が経つことで気持ちが変わり、自然と答えが出ることもあります。

整理を進める際のポイント
・一度にすべてやろうとしない(1日1引き出しなど小さな単位で)
・できれば一人ではなく、信頼できる家族や友人と一緒に
・作業中に辛くなったら、無理せず中断してOK
・「保留」の箱を用意しておくと気持ちが楽になる

写真に残してから手放すと気持ちが楽になる

「手放したいけれど、忘れてしまうのが怖い」という方には、写真に撮ってから整理する方法がおすすめです。

スマートフォンで服を1枚ずつ撮影しておけば、服そのものがなくなっても、いつでも見返すことができます。服を広げて写真に撮る行為自体が、親との思い出を振り返る時間にもなります。

きれいに撮影する必要はありません。たたんだ状態でも、ハンガーにかけた状態でも構いません。「記録が残っている」という安心感があるだけで、手放すハードルが大きく下がります

家族や親族と気持ちを共有する

遺品の衣類整理でよくあるトラブルが、家族間での温度差です。「もう捨てた方がいい」という家族と、「まだ捨てたくない」と感じる自分との間で板挟みになるケースは珍しくありません。

大切なのは、衣類の処分を決める前に、家族や親族と気持ちを共有しておくことです。四十九日や一周忌など、親族が集まるタイミングで「服をどうするか」を話題にしておくと、後々のトラブルを避けられます。

また、兄弟姉妹の中に「形見として欲しい」と思っている方がいる場合もあります。自分一人で抱え込まず、「一緒に整理しよう」と声をかけるだけでも、心の負担は軽くなります

整理前に必ず確認すること
・遺言書やエンディングノートに衣類に関する記載がないか
・親族の中に形見分けを希望する方がいないか
・衣類のポケットに現金・書類・鍵などが入っていないか

親の介護で兄弟間の不公平を解消する方法。円満な関係を築く対策

「捨てる」だけじゃない。亡くなった親の服の手放し方5選

「捨てられない」と悩んでいる方の多くは、「捨てる」以外の選択肢があることをご存じない場合があります。親の服を手放す方法は、ゴミに出すだけではありません。

5つの手放し方とそれぞれの特徴

方法特徴こんな方に向いている
①形見分け親族や友人に譲る故人と親しかった方に引き継ぎたい場合
②リメイク小物やぬいぐるみに作り替える服の形は手放せるが、生地を残したい場合
③供養(お焚き上げ)寺社で供養してもらう宗教的な気持ちの整理をつけたい場合
④寄付必要としている人に届ける誰かの役に立つ形で手放したい場合
⑤買取に出す価値を評価してもらい、適正価格で手放すブランド品や状態の良い服がある場合

どの方法にも共通しているのは、「ただ捨てる」のではなく、次の場所や役割があるということです。服が誰かの手に渡ったり、別の形に生まれ変わったりすることで、「捨てた」という罪悪感が軽減される方は多くいます。

特に見落としがちな「買取」という選択肢

5つの方法の中で、意外と知られていないのが「買取に出す」という選択肢です。

親世代が大切にしてきた服の中には、中古市場で高い価値を持つブランド品が含まれていることがあります。特に、60代〜80代の方が好んだブランドには、今も根強い人気があるものが多くあります。

ジャンル代表的なブランド中古市場での傾向
ナチュラル系mina perhonen、45R、PINK HOUSE熱心なファンが多く、高値で取引される
百貨店ブランドCELINE、BURBERRY、MaxMara、LEONARD定番アイテムは安定した需要
デザイナーズISSEY MIYAKE、COMME des GARÇONS、Yohji Yamamotoヴィンテージとして価値が上がるケースも
上質カジュアルMARGARET HOWELL、YAECA、Drawer素材の良さから長く需要がある

「古い服だから売れないだろう」と思い込んで処分してしまうのは、非常にもったいないことです。ブランドの価値を正しく知っている人に見てもらうことで、思わぬ金額がつくケースは決して珍しくありません

買取は単にお金になるというだけではありません。「親の服を、その価値を分かってくれる次の人に届ける」という形で手放すことができます。ゴミ袋に入れて捨てるよりも、ずっと気持ちの整理がつきやすいと感じる方は多いです。

コモちゃん
コモちゃん

「捨てる」ではなく「届ける」と考えると、気持ちが変わることがあります。特にブランド服は、その価値を分かる人の手に渡ることで、親が大切にしていた服がもう一度誰かに愛されるのです。

亡くなった親のブランド服を手放すなら、価値の分かるところへ

親の服の中にブランド品がある場合、どこに持っていくかで結果は大きく変わります。遺品整理業者やリサイクルショップでは、衣類の価値を正しく評価できない場合があることを知っておいてください。

遺品整理業者やリサイクルショップでは安くなることがある

遺品整理業者は部屋の片付けのプロですが、個々のブランドに対する専門知識を持っているとは限りません。衣類は「まとめて◯kg」の重量買取や、ブランドに関係なく一律の価格で引き取られることが多いのが実情です。

実際に、遺品整理を業者に一括で依頼したところ、本来なら数万円の価値があるブランド服まで、他の衣類と一緒にまとめて数百円で引き取られてしまったというケースは少なくありません。遺族が悲しみの中で判断力が落ちているタイミングに、相場よりはるかに安い金額を提示されても、それが適正かどうか分からないまま承諾してしまうことがあるのです。

リサイクルショップでも同様です。全国チェーンの総合リサイクルショップは幅広い商品を扱う反面、ナチュラル系やデザイナーズブランドなど、一般的な知名度は高くないものの中古市場では人気の高いブランドに対する知識が不足していることがあります。

ブランド例リサイクルショップの傾向専門買取の傾向
mina perhonenブランドを知らず数百円デザイン・生地により数千円〜数万円
PINK HOUSE「古いデザイン」として低評価ファンが多く、状態次第で高額
ISSEY MIYAKE一律のブランド評価シリーズ・年代で細かく査定
45R知名度の低さから低評価素材と職人技の価値を正しく評価

大切な親の服だからこそ、その価値を正しく理解してくれる場所に託したい。そう考えるのは自然なことではないでしょうか。

ブランド服の宅配買取ならQUOT(クオット)

宅配買取QUOT(クオット)は、ブランド服に特化した宅配買取サービスです。mina perhonen、PINK HOUSE、45R、ISSEY MIYAKEといった親世代に人気のブランドを含む、5,000以上のブランドに対応しています。

QUOTでは、ブランドの価値を正しく理解した専門の査定士が、1点ずつ丁寧に査定します。査定金額だけでなく、「なぜこの金額なのか」という理由も明確にお伝えするため、納得した上で判断することができます。

宅配買取のため、自宅から段ボールで送るだけで完結します。四十九日の後で少しずつ整理を進めたい方も、まずは数点だけ試してみるということも可能です。

QUOTの特徴
・ブランドの価値を正しく評価する専門査定
・1点ずつ査定金額と理由をお伝え
・送料・査定料・キャンセル料すべて無料
・キャンセル時の返送料も無料
・LINEで事前査定OK(写真を送るだけで金額の目安が分かる)
・お品物の到着から入金まで各ステップごとにご連絡

「この服にどのくらいの価値があるのか、まず知りたい」という方は、LINEで写真を送るだけの事前査定をご利用ください。査定だけのご利用も歓迎していますので、整理の判断材料としてお気軽にお使いいただけます。

QUOTのサービス詳細はこちら

気持ちの整理がつかないときに試してほしいこと

「まだ整理する気持ちになれない」「頭では分かっているけれど体が動かない」という方に向けて、心の専門家も推奨している対処法をご紹介します。

「一つだけ残す」という考え方

すべてを残す必要もなければ、すべてを手放す必要もありません。「一番思い入れのある服を一着だけ残す」と決めると、不思議と他の服を手放す気持ちが楽になることがあります。

残す一着は、高価なものである必要はありません。母が台所に立つときにいつも着ていたエプロンや、父が休日に愛用していたシャツなど、「この服を見ればあの人を思い出せる」というものを選んでください。

期限を決めずに「少しずつ」進める

遺品整理は、一気にやらなければいけないものではありません。1日に1引き出し、1週間に1袋というペースでも十分です。

「今日はこの引き出しだけ開けてみよう」「今週はこの棚の服だけ見てみよう」という小さな目標を設定すると、心理的な負担が大幅に軽減されます。整理は一度始めたら止められないものではなく、途中で休んでも、また再開すればいいのです。

誰かに話を聞いてもらう

服の整理が進まないとき、その原因は衣類の量ではなく、まだ十分にグリーフ(悲嘆)のプロセスが進んでいない場合があります。

友人や家族に話を聞いてもらうだけでも気持ちは楽になります。もし身近に話せる人がいない場合は、自治体の相談窓口や、グリーフケアの専門機関に相談することもできます。「服が捨てられない」という悩みは、遺品整理の問題であると同時に、心のケアの問題でもあるのです。

介護うつの症状とは?早期発見のためのチェック項目と適切な対処法

コモちゃん
コモちゃん

介護を終えた直後は、疲労と喪失感が重なり、判断力が落ちていることもあります。そんなときに無理に片付けを進めると、後悔につながることもあります。まずは自分の心と体を休めることを優先してください。

【介護を頑張ってきたあなたへ】

「介護が終わったのに、まだ気持ちが落ち着かない」
「服を見るたびに、あの頃を思い出してしまう」

介護を経験した方にとって、遺品整理は心身ともに大きな負担です。
ココマモの無料メールマガジンでは、介護の後の暮らしや気持ちの整理について、役立つ情報をお届けしています。
無料メールマガジンの詳細はこちら

亡くなった親の服が捨てられないときの対処法:まとめ

亡くなった親の服が捨てられないのは、ごく自然な感情です。服にはその人の記憶が詰まっており、手放すことに抵抗を感じるのは当然のことです。

この記事のポイント

まず大切なのは、「捨てられない自分」を責めないことです。気持ちの準備ができるまで待つことも立派な選択であり、無理に急ぐ必要はありません。

整理を始める際は、「捨てるかどうか」ではなく「分けるだけ」を目標にすると、心の負担が大きく軽減されます。写真に残す、一着だけ残す、少しずつ進めるなど、自分に合ったペースで取り組んでください。

そして、「捨てる」以外にも、形見分け、リメイク、供養、寄付、買取といった手放し方があることを知っておいてください。特にブランド服は、専門の買取サービスを利用することで、親が大切にしてきた服をその価値が分かる次の人に届けることができます。

心に留めておきたいこと
・捨てられないのは、それだけ親を大切に思っている証拠
・無理に急がず、自分のペースで整理を進めてOK
・「捨てる」以外の選択肢を知ることで気持ちが楽になる
・ブランド服は専門の査定で本来の価値を確認できる
・一人で抱え込まず、周囲の力を借りることも大切

親の服を手放すことは、親を忘れることではありません。服という形がなくなっても、一緒に過ごした時間や愛情は、あなたの中にしっかりと残り続けます。どうか、ご自身の心を大切にしながら、ゆっくりと整理を進めていただければと思います。

さいごに。介護の悩みが消えないあなたへ

この記事を読んでも、こんな不安は残っていませんか?

  • 介護はやりたくないが、やるしかない現実と責任感から日々ストレスを感じる
  • 罪悪感や不安ばかり強く、何を基準に決めていいか迷ってしまう
  • 在宅を続けるべきか、限界なのか、その境目が分からない
  • 家族に相談しても「任せるよ」で自分だけが背負っている気がする

実は、多くの介護家族が同じ悩みを抱えています。
そこに足りないのは「今後どのように行動していくべきか」というあなた自身の判断軸です。

このまま何も変えなければ

介護の判断軸がないままでは、
状況が変わるたびに迷い、
そのたびに自分を責め続けることになります。

「もっと早く考えておけばよかった」
そう思う人を、私たちは何人も見てきました。

毎日3分で「介護の判断軸」を育てる無料メルマガを発信しています。

そこでココマモでは、毎日3分で読める「介護の判断軸」となる知識が学べる無料メールマガジンを発信しています。

具体的には、

・介護で後悔する家族が必ず通る5つの失敗パターン
・施設紹介業者を使ってはいけない本当の理由
・今すぐできる負担を大きく減らすライフハック10選

など、1日1テーマ・3分で読める文章としてお届けします。

さらに、登録した方だけが読める

にもアクセスできます。

介護の決断を、自分でできるようになるために

介護に「正解」はありません。
だからこそ、最後に自分で納得して選べるかどうかが一番大事です。

そのための小さな一歩として、
まずはメルマガで「判断軸」を一緒に育てていきませんか?
下記フォーム入力後、メールボックスに1通目が届きます。

ココマモ無料メールマガジン

• メールの最後に必ず解除リンクを記載していますので、いつでもワンクリックで停止できます。
• ご入力いただいた情報は プライバシーポリシーに基づき厳重に管理しています。
• ※Yahoo・iCloudメールは届きにくい場合があります。Gmailまたは携帯メールのご利用を推奨しています。

タイトルとURLをコピーしました