「最近、親が『しんどい』『疲れた』と言うことが増えた」「以前より元気がなく、動くのを嫌がるようになった」「ただの老化なのか、病気なのか判断できない」
高齢のご家族がしんどさを訴えるとき、家族としてどう対応すればよいのか迷いますよね。実は高齢者の「しんどい」という訴えには、さまざまな原因が隠れていることがあります。
単なる加齢によるものもあれば、重大な病気のサインである場合も。適切に見極めて対応することで、高齢者の健康を守ることができます。
この記事では、高齢者がしんどいと感じる主な原因を身体的・心理的・生活習慣の3つの視点から解説します。さらに、すぐに受診が必要な危険サインや家族ができる具体的な対応方法まで、実践的な情報をお伝えします。
高齢者がしんどいと感じる主な原因とは
高齢者が「しんどい」と感じる原因は、実は非常に多岐にわたります。ここでは原因を大きく3つに分類して、それぞれ詳しく見ていきましょう。
身体的原因―持病や栄養不足による体調不良

高齢者のしんどさの原因として、まず考えられるのが身体的な要因です。加齢に伴う身体機能の低下だけでなく、さまざまな病気や体調不良が関係しています。
心臓や血管の問題は、高齢者のしんどさに大きく影響します。高血圧や心不全、狭心症などがあると、全身に十分な血液が行き渡らず、疲れやすくなります。特に動いたときに息切れや動悸がある場合は、心臓に負担がかかっている可能性があります。
貧血も見逃せない原因の一つです。赤血球が減少すると、体中に酸素が行き渡らなくなり、常にだるさを感じるようになります。顔色が悪い、立ちくらみがする、爪が白っぽいといった症状があれば、貧血を疑ってみましょう。
腎臓や肝臓の機能低下も、しんどさの原因となります。これらの臓器が正常に働かないと、体内に老廃物が溜まり、全身倦怠感につながります。顔色が浅黒くなったり、黄疸が出たりする場合は要注意です。
栄養不足も重要な要因です。高齢になると食が細くなり、必要な栄養素が不足しがちです。特にタンパク質、鉄分、ビタミンB群の不足は、疲労感やだるさに直結します。
脱水状態にも注意が必要です。高齢者は喉の渇きを感じにくくなるため、知らないうちに脱水になっていることがあります。脱水は血液循環を悪化させ、しんどさを引き起こします。
また、糖尿病がある場合、血糖値のコントロールがうまくいかないと、エネルギー不足で疲れやすくなります。喉が渇く、トイレが近い、体重が減るといった症状があれば、血糖値の問題を疑いましょう。
心理的原因―孤独感や抑うつ状態の影響

身体には特に異常がないのに「しんどい」と感じる場合、心理的な要因が大きく関わっていることがあります。高齢者の心の健康は、身体の健康と密接につながっています。
抑うつ状態は、高齢者に多く見られる心理的問題です。気分が沈む、何にも興味が持てない、疲れやすいといった症状が2週間以上続く場合は、うつ病の可能性があります。高齢者のうつ病は、身体症状として現れることが多いため、見逃されやすいのが特徴です。
孤独感も大きな原因となります。配偶者や友人を亡くしたり、子どもが独立したりして、一人で過ごす時間が増えると、心に大きな負担がかかります。孤独は単なる寂しさだけでなく、身体的な疲労感としても現れることがあります。
不安感が強い状態も、しんどさの原因になります。将来への不安、健康への心配、経済的な不安などが積み重なると、常に緊張状態が続き、心身ともに疲弊してしまいます。
認知症の初期症状として、しんどさを訴えることもあります。認知機能が低下し始めると、日常生活の中で混乱や不安を感じやすくなり、それが疲労感として表れることがあります。物忘れが増えた、判断力が鈍ったと感じる場合は、早めの受診が大切です。
環境の変化によるストレスも見逃せません。施設への入所、引っ越し、家族構成の変化などは、高齢者にとって大きなストレスとなり、心身のしんどさにつながります。
生活習慣が原因のしんどさ―睡眠・運動・食事の問題

日々の生活習慣も、高齢者のしんどさに大きく影響します。睡眠、運動、食事のバランスが崩れると、体調不良やだるさにつながります。
睡眠の問題は、高齢者に非常に多く見られます。夜中に何度も目が覚める、朝早く目覚めてしまう、眠りが浅いといった睡眠障害があると、十分な休息が取れず、日中のしんどさにつながります。睡眠薬に頼りすぎると、かえって日中の眠気やふらつきを引き起こすこともあります。
運動不足も深刻な問題です。体を動かさないと筋力が低下し、ちょっとした動作でも疲れやすくなります。また、血流が悪くなり、全身に酸素や栄養が行き渡らなくなります。「疲れるから動かない」という悪循環に陥ると、さらにしんどさが増していきます。
適度な運動の重要性
無理のない範囲での散歩や体操は、筋力維持だけでなく、気分転換や睡眠の質向上にもつながります。ただし、体調が悪いときに無理に動くのは逆効果です。様子を見ながら、できる範囲で体を動かすことが大切です。
食事の問題も見逃せません。食欲がなくなり、食事量が減ると、必要な栄養やエネルギーが不足します。特に一人暮らしの高齢者は、食事を作るのが面倒になり、簡単なもので済ませてしまうことが多く、栄養バランスが崩れがちです。
また、薬の副作用がしんどさの原因になることもあります。複数の薬を服用していると、薬の相互作用や副作用で、だるさや疲労感が出ることがあります。新しい薬を飲み始めてから体調が悪くなった場合は、医師や薬剤師に相談しましょう。
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高齢者のしんどさで注意すべき危険サインと受診の目安
高齢者のしんどさの中には、すぐに医療機関を受診すべき危険なサインが隠れていることがあります。見逃さないためのポイントを押さえておきましょう。
すぐに受診が必要な緊急症状とは

以下の症状が見られた場合は、すぐに救急車を呼ぶか、緊急受診が必要です。これらは命に関わる重大な病気のサインである可能性があります。
胸の痛みや圧迫感は、心筋梗塞や狭心症の可能性があります。特に「胸を締め付けられるような痛み」「重いものが乗っているような感じ」と表現される場合は、すぐに救急車を呼びましょう。冷や汗、吐き気、左肩や腕の痛みを伴うこともあります。
顔の片側の麻痺やろれつが回らない症状は、脳卒中のサインです。笑顔が歪む、片方の口角が下がる、片側の手足が動かしにくいといった症状があれば、一刻を争います。発症から数時間以内の治療が予後を大きく左右するため、迷わず救急車を呼んでください。
呼吸困難も危険なサインです。呼吸がゼーゼー、ヒューヒューする、呼吸が異常に浅いまたは速い場合は、肺や心臓に深刻な問題がある可能性があります。

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長引くしんどさで医師に相談すべきケース

緊急ではないものの、長引くしんどさは、何らかの病気が隠れている可能性があります。以下のような状態が続く場合は、早めにかかりつけ医に相談しましょう。
医師に相談すべき症状
・2週間以上続く倦怠感やだるさ
・少し動いただけで息切れがする
・食欲がなく、体重が減っている
・夜眠れない、または日中眠すぎる
・気分の落ち込みが続いている
・手足のむくみが取れない
・微熱が続いている
体重の減少は、特に注意が必要です。意図的にダイエットしているわけではないのに、数ヶ月で5kg以上体重が減った場合は、がんや甲状腺の病気、糖尿病などの可能性があります。
食欲不振が続く場合も、消化器系の病気や肝臓、腎臓の問題が隠れていることがあります。「最近、食事を残すことが多い」「好きだった食べ物に興味を示さなくなった」という変化があれば、医師に伝えましょう。
むくみが続く場合は、心不全や腎臓病の可能性があります。特に夕方になると足がむくむ、靴がきつくなるといった症状があれば要注意です。指で押すとへこんだまま戻らないようなむくみは、早めの受診が必要です。
微熱が続く場合も、感染症や炎症性の病気、悪性腫瘍などの可能性があります。37度台の微熱が1週間以上続く場合は、医師に相談しましょう。
見逃しやすい初期サインと観察ポイント

高齢者の体調変化は、目立たない形で進行することが多くあります。家族が日頃から観察することで、早期発見につながります。
目で見てわかる変化に注目しましょう。顔色が悪い、黄疸が出ている、顔色が浅黒くなったといった変化は、内臓の問題を示唆します。まぶたの裏や手のひらの色が白っぽい場合は、貧血の可能性があります。
体重の変化も重要な指標です。定期的に体重を測り、記録しておくと、変化に気づきやすくなります。急激な増加はむくみや心不全、急激な減少は栄養不足や病気のサインかもしれません。
行動や習慣の変化にも注意を払いましょう。以前は楽しんでいた趣味に興味を示さなくなった、外出を嫌がるようになった、人と会うのを避けるようになったといった変化は、心身の問題を示しているかもしれません。
会話の内容も大切な手がかりです。同じことを何度も聞く、話の辻褄が合わない、言葉が出てこないといった変化は、認知機能の低下を示す可能性があります。
季節の変わり目は特に注意が必要です。気温や気圧の変化に体がついていけず、しんどさを感じやすくなります。エアコンの使用を嫌がる高齢者も多いですが、熱中症や低体温症のリスクがあるため、適切な室温管理が大切です。
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高齢者がしんどいときの家族の対応方法
高齢者が「しんどい」と訴えたとき、家族としてどのように対応すればよいのでしょうか。適切な関わり方を知っておくことで、高齢者の心身の負担を軽減できます。
話をよく聞き共感する姿勢の大切さ

高齢者が「しんどい」と言ったとき、まず大切なのは話をよく聞く姿勢です。忙しい日常の中で、つい「いつものことだから」「年のせいだから」と流してしまいがちですが、本人にとっては深刻な悩みかもしれません。
共感的に聞くことが何より重要です。「そんなことで」「気のせいじゃない?」といった否定的な言葉は避け、「そうなんですね」「つらいですよね」と、まず相手の気持ちを受け止めましょう。高齢者は自分の不調を訴えることに罪悪感を持っていることも多いため、否定されると余計に不安になります。
具体的に聞くことも大切です。「どこがしんどいのか」「いつからか」「どんなときにしんどさを感じるか」など、具体的に尋ねることで、原因を特定しやすくなります。また、医師に相談する際にも、この情報が役立ちます。
ただし、質問攻めにしないよう注意しましょう。矢継ぎ早に質問すると、高齢者は負担に感じてしまいます。ゆっくりとしたペースで、相手の言葉を待つ余裕を持つことが大切です。
非言語コミュニケーションも忘れずに。手を握る、肩に手を置く、優しい表情で接するといった身体的な接触や表情は、言葉以上に安心感を与えます。ただし、相手が嫌がる場合は無理強いしないようにしましょう。
無理をさせず適切な休息を取らせる工夫

しんどさを訴える高齢者には、無理をさせない環境づくりが必要です。高齢者は周囲に迷惑をかけたくないという思いから、無理をしてしまうことが多いのです。
家事の負担を減らすことから始めましょう。「今日は私がやるから休んでて」「簡単な総菜を買ってきたから、無理して料理しなくていいよ」など、具体的に負担を軽減する提案をします。「手伝おうか?」だけでは、遠慮して断られることが多いので、具体的な行動で示すことが大切です。
休息の環境を整えることも重要です。静かで落ち着ける空間を用意し、ゆっくり休めるようにします。寝室の温度や湿度、明るさなども調整し、快適に過ごせるよう配慮しましょう。
無理に活動させないことも大切です。「気分転換に散歩しよう」「動いた方がいいよ」といった声かけは、時には逆効果になります。本当にしんどいときは、まず休息を優先させましょう。
ただし、過度な安静も避けるべきです。何日も寝たきりでいると、筋力が落ち、かえって体調が悪化します。様子を見ながら、少しずつ活動を促すバランスが大切です。
水分補給を積極的に促しましょう。高齢者は喉の渇きを感じにくく、脱水状態になりやすいため、定期的に水分を摂るよう声をかけます。お茶や水だけでなく、スポーツドリンクやゼリー飲料なども活用しましょう。
体調や生活の変化を記録して医師に伝える

高齢者の体調管理には、記録をつけることが非常に有効です。日々の変化を記録しておくことで、受診時に医師へ正確な情報を伝えられます。
記録すべき項目は以下の通りです。これらを簡単なメモやノート、スマートフォンのアプリなどに記録しておきましょう。
記録しておくべき情報
・日付と時間
・しんどさの程度(10段階など)
・どんなしんどさか(だるい、疲れた、痛いなど)
・いつから始まったか
・どんなときに強くなるか
・食事の量と内容
・睡眠時間と質
・排泄の状況
・その日の活動内容
・その他気になった変化
体温や血圧を測定できる場合は、それも記録しておきましょう。数値の変化は、医師にとって重要な診断材料になります。特に高齢者は体温が上がりにくく、感染症があっても微熱程度のことが多いため、平熱を把握しておくことが大切です。
薬の服用状況も記録します。いつ、どの薬を飲んだか、飲み忘れはなかったかなどを記録しておくと、薬の効果や副作用を判断しやすくなります。
写真や動画も有効な記録手段です。例えば、むくみの状態、発疹、歩き方の変化などは、写真に残しておくと医師に伝えやすくなります。本人の様子を動画で撮影しておくことで、普段の状態と比較しやすくなります。
高齢者がしんどい原因への根本的な対策とサポート体制
高齢者のしんどさに対処するには、一時的な対応だけでなく、根本的な対策とサポート体制が必要です。家族だけで抱え込まず、適切な支援を活用しましょう。
心理的負担への適切なケアと専門家の活用

身体的な問題だけでなく、心理的な負担にも目を向けることが大切です。孤独感や不安感、抑うつ状態などは、適切なケアで改善できることが多くあります。
人とのつながりを維持することが、心の健康には欠かせません。家族との会話を増やす、友人との交流を促す、地域のサークル活動に参加するなど、社会的なつながりを保つ工夫をしましょう。最近では、オンラインでの交流も広がっており、外出が難しい方でも人とつながる機会を持てます。
趣味や楽しみを持つことも重要です。好きなことをする時間は、気分転換になり、生きがいにもつながります。新しいことに挑戦する必要はなく、昔好きだったことを再開するだけでも効果があります。
専門家のサポートを活用することも検討しましょう。抑うつ状態や不安が強い場合は、心療内科や精神科の受診を勧めます。「精神科なんて」と抵抗感を持つ高齢者も多いですが、「心の専門家に相談してみよう」と優しく促すことが大切です。
カウンセリングも有効な手段です。心理カウンセラーや臨床心理士に話を聞いてもらうことで、心の負担が軽くなることがあります。家族には話せないことも、第三者には話しやすいこともあります。
地域包括支援センターでは、高齢者とその家族の相談に応じています。心身の悩みだけでなく、介護サービスの利用方法なども相談できるので、気軽に足を運んでみましょう。
家族だけで抱え込まないサポート体制づくり

高齢者のしんどさに対応するとき、家族だけで全てを抱え込む必要はありません。むしろ、適切なサポートを活用することで、高齢者にとっても家族にとっても良い結果につながります。
介護保険サービスの利用を検討しましょう。要介護認定を受けることで、訪問介護、デイサービス、ショートステイなど、さまざまなサービスを利用できます。これらのサービスは、高齢者の生活の質を向上させるだけでなく、家族の負担も軽減します。
訪問看護は、看護師が自宅を訪問して健康管理をしてくれるサービスです。しんどさの原因を専門的な視点で判断し、必要な処置やアドバイスをしてくれます。
活用できる主なサービス
・訪問介護(ホームヘルパー)
・訪問看護
・デイサービス(通所介護)
・ショートステイ(短期入所)
・訪問リハビリテーション
・配食サービス
・見守りサービス
家族間での役割分担も大切です。一人が全ての負担を背負うのではなく、できることを分担しましょう。遠方に住んでいる家族も、電話での見守りや、経済的な支援、情報収集など、できることがあるはずです。
介護保険の申請がまだの場合は、まず地域包括支援センターやケアマネージャーに相談しましょう。要介護認定の申請から、ケアプランの作成、サービスの利用まで、サポートしてくれます。
民間のサービスも活用できます。家事代行サービス、配食サービス、見守りサービスなど、介護保険の対象外でも利用できるサービスは多くあります。費用はかかりますが、家族の負担を大きく軽減できます。
家族の心のケアも忘れずに
高齢者のケアをする家族自身も、大きなストレスを抱えています。「ココマモ」では、在宅介護をする家族のためのオンライン相談窓口を提供しています。高齢者の体調不良への対応、家族の心の悩み、介護サービスの選び方など、専門の相談員が相談に乗ります。初回20分は無料で相談できるので、一人で悩まず、気軽に相談してみてください。
継続的な見守りと早期発見の重要性

高齢者の健康を守るには、継続的な見守りが欠かせません。日々の小さな変化に気づくことで、大きな問題になる前に対処できます。
定期的な連絡を習慣にしましょう。離れて暮らしている場合でも、毎日電話やビデオ通話をすることで、声の調子や表情から体調の変化を感じ取れます。「今日は何を食べた?」「よく眠れた?」といった日常的な会話の中に、健康状態のヒントが隠れています。
見守りサービスの活用も検討しましょう。センサーで生活リズムを把握するサービス、配食時に安否確認をしてくれるサービス、緊急時にボタン一つで通報できるシステムなど、さまざまな見守りの方法があります。
定期的な健康診断を受けることも大切です。自覚症状がなくても、血液検査や心電図などで異常が見つかることがあります。年に一度は健康診断を受け、持病がある場合は定期的にかかりつけ医を受診しましょう。
近隣住民との関係づくりも、見守りの一環になります。近所の人と挨拶を交わし、気にかけてもらえる関係を築いておくと、異変があったときに気づいてもらえる可能性が高まります。
早期発見・早期対応が何より重要です。「様子がおかしいな」と感じたら、「もう少し様子を見よう」と先延ばしにせず、早めに医師や専門家に相談しましょう。早期に対応することで、重症化を防げることも多くあります。
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高齢者のしんどさへの理解と対応:まとめ
高齢者が「しんどい」と感じる原因は、身体的要因、心理的要因、生活習慣要因の3つに大きく分けられます。心臓や血管の問題、貧血、腎臓・肝臓の機能低下、栄養不足、脱水といった身体的な問題から、孤独感、抑うつ状態、不安感、認知症の初期症状などの心理的問題、さらには睡眠不足、運動不足、食事の問題など、さまざまな要因が複雑に絡み合っています。
特に注意すべきは、すぐに受診が必要な危険サインです。激しい胸の痛み、顔の片側の麻痺、ろれつが回らない、強い呼吸困難などの症状が見られたら、迷わず救急車を呼びましょう。また、長引くしんどさや体重減少、食欲不振、むくみなどの症状がある場合は、早めに医師に相談することが大切です。
家族ができる対応としては、まず話をよく聞き、共感する姿勢を持つこと。そして無理をさせず、適切な休息を取らせること。さらに体調や生活の変化を記録しておくことで、医師に正確な情報を伝えられます。
心理的な負担には、人とのつながりを維持することや趣味を楽しむことが効果的です。必要に応じて心療内科やカウンセリングなどの専門家のサポートも活用しましょう。
そして何より、家族だけで全てを抱え込まないことが大切です。介護保険サービス、訪問看護、デイサービスなど、利用できるサポートは積極的に活用しましょう。家族自身の心のケアも忘れずに、必要なときは専門の相談窓口を頼ることも大切です。
継続的な見守りと早期発見が、高齢者の健康を守る鍵となります。日々の小さな変化に気づき、早めに対応することで、大きな問題を防ぐことができるのです。
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