「親が階段でつまずきそうになってヒヤッとした」「食事中にむせて慌てた経験がある」「薬を飲んだか確認し忘れて不安になった」
在宅介護をしている方なら、こうした「ヒヤリハット」を経験したことがあるのではないでしょうか。幸い大事には至らなかったものの、「もしあのとき」と考えると背筋が凍る思いをしたことがある方も多いはずです。
実は、重大な事故の背後には、必ず多くのヒヤリハットが隠れています。これらの小さなサインを見逃さず、適切に対応することで、大きな事故を未然に防ぐことができます。
この記事では、在宅介護でよく起こるヒヤリハット事例集を、転倒・誤嚥・服薬・火災の4つのカテゴリに分けて詳しく解説します。実際の失敗談から学ぶ対策方法、チェックリスト、そして家族の心を守るための記録の重要性まで、実践的な情報をお届けします。
介護におけるヒヤリハット事例集の重要性とは
ヒヤリハット事例を学び、記録することは、単なる事故防止だけでなく、介護する家族自身を守ることにもつながります。まずは基本的な考え方を理解しましょう。
ヒヤリハットとは何か―事故を防ぐ基本的な考え方

ヒヤリハットとは、大きな事故には至らなかったものの、「ヒヤリ」としたり「ハッ」としたりする出来事のことです。運よく大事に至らなかっただけで、少しタイミングが違えば重大な事故になっていた可能性がある状況を指します。
在宅介護の現場では、日々さまざまなヒヤリハットが起きています。親が椅子から立ち上がろうとしてふらついた、床に置いた物につまずきそうになった、食事中にむせたなど、小さな出来事は数え切れません。
これらのヒヤリハットは、「運が良かっただけ」で済ませてはいけません。同じ状況が再び起これば、次は大きな事故になる可能性があるからです。
ヒヤリハットを認識し、記録し、対策することで、将来の重大な事故を防ぐことができます。「大したことない」と思わず、小さなサインを見逃さないことが大切です。
ハインリッヒの法則から学ぶ事故防止の重要性

ハインリッヒの法則をご存知でしょうか。これは労働災害の研究から生まれた法則で、「1:29:300の法則」とも呼ばれています。
この法則によると、1件の重大事故の背後には、29件の軽微な事故があり、さらにその背後には300件のヒヤリハットがあるとされています。つまり、ヒヤリハットを放置すると、いずれ重大な事故につながるということです。
ハインリッヒの法則(1:29:300)
・重大事故:1件(骨折、入院が必要な怪我など)
・軽微な事故:29件(打撲、擦り傷など)
・ヒヤリハット:300件(事故には至らなかったもの)
この法則が示しているのは、ヒヤリハットの段階で対策を取れば、重大事故を防げるということです。300回のヒヤリハットのうち、たった1回でも対策を取れば、その先の29回の軽微な事故、そして1回の重大事故を防げる可能性があります。
在宅介護では、介護施設のように複数のスタッフがいるわけではないため、家族一人ひとりの観察力と対応力が重要になります。日々のヒヤリハットに敏感になり、小さな変化を見逃さないことが、親の安全を守ることにつながります。
在宅介護でヒヤリハットを記録する意義

在宅介護でヒヤリハットを記録することには、いくつかの重要な意義があります。
パターンの発見が第一の意義です。記録を続けることで、「いつ、どこで、どんな状況でヒヤリハットが起きやすいか」というパターンが見えてきます。例えば、「夜間のトイレで転倒しそうになることが多い」「食事の後半でむせることが多い」といった傾向がわかれば、重点的に対策を取ることができます。
家族間の情報共有も重要です。複数の家族で介護を分担している場合、それぞれが気づいたヒヤリハットを共有することで、全員が同じレベルで危険を認識できます。「兄が気づいたリスクを、弟も知っている」という状態を作ることが、事故防止につながります。
専門家への相談もしやすくなります。ケアマネージャーや訪問看護師、主治医に相談する際、「こういうヒヤリハットが何度もあった」と具体的に伝えられれば、より適切なアドバイスや対策を提案してもらえます。
自己防衛の証拠としての意義も見逃せません。残念ながら、在宅介護中に事故が起きた場合、家族が責任を問われることもあります。日頃からヒヤリハットを記録し、対策を取っていたという記録があれば、「適切に注意を払っていた」ことを示す証拠になります。

記録は難しく考える必要はありません。日付、時間、何が起きたか、どう対応したかをメモするだけでOK。スマホのメモ帳やノートに簡単に書き留めておきましょう。
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転倒・転落に関する介護ヒヤリハット事例集
在宅介護で最も多いヒヤリハットが転倒・転落です。高齢者は筋力の低下やバランス感覚の衰え、視力の低下などにより、思わぬところで転倒してしまいます。
リビングや居室での転倒事例と対策

リビングや居室は、高齢者が最も長い時間を過ごす場所です。だからこそ、転倒のリスクも高くなります。
【事例1】電気コードにつまずいて転倒しそうになった
テレビ台から床を這う電気コードに足を引っ掛け、バランスを崩して転倒しかけました。幸い近くのソファに手をついて事なきを得ましたが、一歩間違えれば頭を打っていたかもしれません。
【事例2】カーペットの端につまずいて転倒しかけた
リビングに敷いているカーペットの端がめくれていて、それにつまずいて転倒しかけました。カーペットの端は気づきにくく、何度も同じ場所で危ない目に遭っています。
原因:カーペットの端がめくれやすく、滑りやすい素材だったこと。高齢者は足を高く上げて歩けないため、わずかな段差でもつまずきます。
対策:カーペットの下に滑り止めシートを敷く、カーペットの端を両面テープで固定する、段差のないフラットなマットに変更する、可能であればカーペットを撤去することも検討しましょう。
【事例3】椅子から立ち上がるときにふらついた
食事が終わって椅子から立ち上がろうとしたとき、膝に力が入らずふらついて、椅子ごと倒れそうになりました。すぐに支えたので転倒は免れましたが、一人のときだったらと思うとゾッとします。
原因:長時間座っていたため血流が悪くなり、立ち上がる瞬間に立ちくらみが起きた。また、椅子の高さが低すぎて立ち上がりにくかったこと。
立ち上がりを安全にする対策
・座面が高めの椅子に変更する(膝が90度より浅い角度になる高さ)
・肘掛け付きの椅子を使用する
・立ち上がる前に深呼吸して、ゆっくり立つよう声をかける
・立ち上がった直後は数秒静止してから歩き始める
・椅子の近くに手すりやつかまれる家具を配置する
トイレや浴室での転倒・転落防止策

トイレや浴室は、水で床が濡れやすく、転倒のリスクが特に高い場所です。また、狭い空間で複雑な動作を行うため、バランスを崩しやすくなります。
【事例4】浴室の床で滑って転倒しかけた
浴槽から出ようとしたとき、濡れた床で足を滑らせて転倒しかけました。とっさに浴槽の縁をつかんで何とか持ちこたえましたが、頭を打っていたら大変なことになっていました。
原因:浴室の床が濡れて非常に滑りやすくなっていた。手すりがなく、つかまる場所が限られていた。浴槽の縁が高く、またぐ動作でバランスを崩しやすかった。
【事例5】トイレで立ち上がろうとして便座から転落しそうになった
用を足した後、立ち上がろうとしたら膝に力が入らず、前のめりに倒れそうになりました。便器の前に頭から倒れるところでしたが、壁に手をついて何とか止まりました。
原因:便座が低すぎて立ち上がりにくかった。トイレ内に手すりがなく、つかまる場所がなかった。長時間座っていたため血流が悪くなっていた。
対策:トイレの両側に手すりを設置する、補高便座を使用して座面を高くする、立ち上がる前に深呼吸して準備する時間を取る、トイレ使用中は近くで待機して声をかけるようにする、夜間は特に注意して様子を見るようにしましょう。
階段や段差での事故を防ぐ工夫

階段や段差は、在宅介護で最も危険な場所の一つです。一度転倒すると、骨折など重大な怪我につながりやすいため、徹底した対策が必要です。
【事例6】階段を踏み外して転落しかけた
2階から降りる階段で、最後の段を踏み外して転落しかけました。幸い手すりにつかまって転落は免れましたが、もし手すりがなかったらと思うと恐ろしくなりました。
原因:視力の低下により段差が見えにくかった。階段の照明が暗く、最後の段が特に見えにくかった。滑りやすい靴下を履いていた。
階段の安全対策チェックリスト
□ 階段の両側に手すりが設置されている
□ 段の縁に滑り止めテープが貼ってある
□ 段の縁に色のコントラストをつけている
□ 階段の照明が十分に明るい
□ 足元灯が設置されている
□ 滑りにくい靴や室内履きを使用している
□ 階段に物を置いていない
□ 夜間は必ず照明をつけて使用している
【事例7】玄関の段差につまずいて転倒しかけた
玄関から上がるとき、段差につまずいて前のめりに倒れかけました。玄関の壁に手をついて転倒は免れましたが、荷物を持っていたらバランスを崩していたと思います。
原因:玄関の段差が高く、足を上げるのが困難だった。段差の色と床の色が似ていて見分けにくかった。手すりがなかった。
対策:玄関に手すりを設置する、段差に黄色や白のテープを貼る、上がり框に踏み台を置いて段差を二段にする、玄関用の昇降機の設置を検討する、できれば段差の少ない生活空間に変更することも考えましょう。
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食事・誤嚥に関する介護ヒヤリハット事例集
食事中の誤嚥は、窒息や誤嚥性肺炎など命に関わる事故につながる危険があります。食事は毎日のことだからこそ、注意が必要です。
食事中の誤嚥リスクとチェックポイント

誤嚥とは、食べ物や飲み物が誤って気管に入ってしまうことです。高齢になると嚥下機能が低下し、誤嚥のリスクが高まります。
【事例8】食事中に激しくむせて窒息しかけた
夕食のご飯を食べているとき、突然激しくむせて咳き込み始めました。顔が真っ赤になり、呼吸が苦しそうでした。背中を叩いてなんとか落ち着きましたが、一時は窒息するのではないかと思うほどでした。
【事例9】お茶を飲んでむせて咳き込んだ
食後にお茶を飲もうとしたとき、むせて激しく咳き込みました。水分の方が食べ物よりむせやすいようで、毎回心配になります。
原因:水分は食べ物より速く喉を通過するため、嚥下のタイミングが合わないとむせやすい。姿勢が悪く、上を向いて飲んでいた。一度に多量に飲もうとしていた。
対策:お茶やスープにとろみ剤を使用する、ストローを使ってゆっくり飲む、一口の量を少なくする、やや下を向いて飲む姿勢にする、食事中はこまめに少量ずつ水分を摂る、むせやすい時間帯(食事の後半など)は特に注意しましょう。
食事形態や温度管理での失敗事例

食事の形態や温度の管理も、誤嚥や火傷のリスクに直結します。適切な管理が必要です。
【事例10】熱いスープで口の中を火傷しかけた
作りたてのスープを出したところ、すぐに飲もうとして「熱い!」と叫びました。幸い口の中を火傷せずに済みましたが、高齢者は温度感覚が鈍くなっているため危険だと気づきました。
原因:高齢者は温度感覚が鈍くなり、熱さを感じにくい。視覚だけでは食べ物の温度がわからない。せっかちに食べようとして確認を怠った。
食事の温度管理チェックリスト
□ 料理を出す前に必ず温度を確認している
□ 熱いものは十分に冷ましてから提供している
□ 「熱いから気をつけて」と声をかけている
□ 一口目は特に注意するよう促している
□ スープや味噌汁は人肌程度に冷ましている
□ 電子レンジの加熱ムラに注意している
□ 冷たすぎる食べ物も避けている
【事例11】硬い食べ物が喉に詰まりそうになった
普通食のおかずを出したところ、肉が硬くて噛み切れず、そのまま飲み込もうとして喉に詰まりかけました。慌てて吐き出させましたが、窒息する危険がありました。
原因:嚥下機能の評価が不十分で、食事形態が合っていなかった。歯や入れ歯の状態が悪く、しっかり噛めなかった。食事の硬さを確認せずに提供してしまった。
対策:医師や言語聴覚士に嚥下機能を評価してもらう、適切な食事形態(刻み食、軟菜食、ミキサー食など)に変更する、肉は柔らかく煮込むか挽肉を使う、一口サイズに小さく切る、歯科で入れ歯の調整をしてもらうことも大切です。
入れ歯や食事姿勢に関する注意点

入れ歯の装着状態や食事姿勢も、安全な食事に大きく影響します。
【事例12】入れ歯を付け忘れて食事を始めてしまった
いつも食前に入れ歯を装着するのですが、ある日忘れたまま食事を始めてしまいました。食べ物がうまく噛めず、丸飲みしそうになって危険でした。
原因:食事前の確認を怠った。本人も入れ歯の装着を忘れていた。認知症の症状があり、入れ歯の必要性を理解していなかった。
【事例13】寝た状態で食事をして誤嚥しかけた
体調が悪く、ベッドで横になったまま食事をさせようとしたところ、むせて咳き込みました。誤嚥性肺炎になる危険があると気づき、姿勢の重要性を認識しました。
原因:横になった姿勢では重力の助けがなく、食べ物が気管に入りやすい。嚥下のメカニズムが正常に働かない。
対策:食事は必ず座位で、背もたれに寄りかかった状態で行う、ベッドで食事をする場合は、ベッドを45度以上起こす、食後30分は座位を保つ(すぐに横にならない)、体調が悪い場合は無理に食事をさせない、必要に応じて医師に相談するようにしましょう。
服薬・火災に関する介護ヒヤリハット事例集
服薬管理のミスや火の不始末は、直接命に関わる重大な事故につながります。日々の注意と工夫が必要です。
服薬ミスを防ぐ管理方法と確認手順

高齢者は複数の薬を服用していることが多く、飲み間違いや飲み忘れが起こりやすくなります。
【事例14】朝の薬と夕方の薬を間違えて飲んでしまった
薬の袋を取り違えて、朝食後に飲むべき薬を夕食後の薬と間違えて飲んでしまいました。幸い大きな副作用はありませんでしたが、血圧の薬だったので危険でした。
【事例15】薬を二重に飲んでしまった
朝の薬を飲んだことを忘れて、もう一度飲んでしまいました。血圧が下がりすぎてふらつき、転倒しそうになりました。
原因:認知症により服薬したことを忘れた。服薬の記録をつけていなかった。家族が確認せずに任せきりにしていた。
対策:服薬チェック表を作り、飲んだら印をつける、服薬時に家族が立ち会って確認する、空になった袋を見せてもらう、お薬カレンダーから取り出したことを確認する、訪問看護やヘルパーに服薬支援を依頼することも検討しましょう。
火の不始末による事故防止対策

高齢者の火の不始末は、火災という重大事故に直結します。認知症がある場合は特に注意が必要です。
【事例16】コンロの火を消し忘れて鍋を焦がした
お湯を沸かしていたことを忘れて別の部屋に行ってしまい、鍋が空焚きになって焦げてしまいました。煙が出ていたので気づきましたが、火災になる一歩手前でした。
原因:加熱中であることを忘れてしまった。視界から外れると火のことを忘れてしまう。タイマーをかける習慣がなかった。認知症の症状により注意力が低下していた。
火災を防ぐ対策チェックリスト
□ IHコンロに変更する(火を使わない)
□ 自動消火機能付きコンロを使用する
□ タイマーを必ずかける習慣をつける
□ 調理中はキッチンから離れない
□ 火災報知器を設置し、定期的に動作確認する
□ 消火器を手の届く場所に置いておく
□ 電子レンジや電気ケトルを活用する
□ 家族が調理を代わる、宅配弁当を利用する
【事例17】ストーブの近くに洗濯物を干して火災になりかけた
ストーブで部屋を暖めながら、その近くで洗濯物を干していたところ、洗濯物がストーブに触れて焦げ始めました。すぐに気づいて火事は免れましたが、危険な行為だと認識しました。
原因:ストーブの危険性を十分認識していなかった。効率よく洗濯物を乾かそうとして近づけすぎた。視力の低下により距離感がつかめなかった。
対策:ストーブの周囲1メートル以内に物を置かない、洗濯物は別の場所で乾かす、エアコンやファンヒーターに変更する、可燃物との距離を保つよう張り紙をする、家族が定期的に確認するようにしましょう。
緊急時の連絡体制と記録の重要性

ヒヤリハットが重大事故に発展した場合に備えて、緊急時の連絡体制を整えておくことが大切です。
緊急連絡先リストの作成は必須です。119番(救急・消防)、かかりつけ医、ケアマネージャー、訪問看護ステーション、家族の連絡先などを、見やすい場所に貼っておきましょう。高齢者本人も、家族も、すぐに確認できる場所が理想です。
ヒヤリハット記録の法的意義も理解しておきましょう。万が一、在宅介護中に事故が起きて、家族が責任を問われることがあった場合、日頃からヒヤリハットを記録し、対策を取っていたという証拠は、家族を守る重要な資料になります。
記録には、日時、場所、何が起きたか、どう対応したか、今後の対策を簡潔に書き留めておきましょう。写真を撮っておくことも有効です。
一人で抱え込まないことが大切
在宅介護でのヒヤリハットは、誰にでも起こりうることです。「自分の不注意だ」「もっと気をつければ」と自分を責める必要はありません。大切なのは、ヒヤリハットから学び、対策を取ること。「ココマモ」では、在宅介護をする家族のための相談窓口を提供しています。ヒヤリハットへの対応、事故防止の工夫、家族の心の悩みなど相談に乗ります。初回20分は無料で相談できるので、気軽に利用してみてください。
親の介護でイライラしてしまう原因と対処法。感情的にならない方法は?
介護のヒヤリハット事例集から学ぶ対策:まとめ
在宅介護におけるヒヤリハット事例集を通じて、転倒・誤嚥・服薬・火災という4つの主要なリスクとその対策を見てきました。
ハインリッヒの法則が示すように、1件の重大事故の背後には29件の軽微な事故があり、さらにその背後には300件のヒヤリハットがあります。日々のヒヤリハットを見逃さず、記録し、対策することで、重大な事故を未然に防ぐことができます。
転倒・転落に関しては、電気コードやカーペットなどの障害物の除去、手すりの設置、照明の改善、滑り止めマットの使用が効果的です。特に浴室・トイレ・階段は重点的に対策しましょう。
食事・誤嚥に関しては、食事形態の調整、とろみ剤の使用、適切な姿勢の確保、入れ歯の装着確認が重要です。温度管理にも注意し、食事中は必ず見守るようにしましょう。
服薬管理では、一包化や服薬カレンダーの利用、チェック表の作成、家族の立ち会い確認が効果的です。飲み間違いや二重服薬は命に関わるため、確実な管理体制を整えましょう。
火災予防では、IHコンロへの変更、タイマーの活用、火災報知器の設置、ストーブ周辺の整理が重要です。認知症がある場合は、火を使わない調理方法への切り替えも検討しましょう。
そして何より、ヒヤリハットを記録することが大切です。記録は事故のパターンを発見し、家族間で情報共有し、専門家に相談する際の資料となり、万が一の際の自己防衛にもなります。
在宅介護は長期戦です。完璧を目指すのではなく、できる対策から一つずつ取り組んでいきましょう。そして、困ったときは一人で抱え込まず、専門家や相談窓口を頼ることも大切です。あなたと高齢者の安全な生活を、心から応援しています。
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