介護保険外サービス完全ガイド。種類・料金・活用法を徹底解説

介護方法と支援

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「介護保険だけでは足りない部分がある」「もっと柔軟なサービスを受けたい」「同居家族がいて介護保険の生活援助が使えない」

このような悩みを持つ方にとって、介護保険外サービスは重要な選択肢となります。介護保険制度でカバーできない部分を補い、利用者のニーズに合わせた自由度の高いサービスを提供しているからです。

介護保険外サービスには、家事代行、外出付き添い、ペットの世話、訪問美容、夜間見守りなど、多様なサービスがあります。介護認定の有無に関係なく利用でき、時間制限もないため、介護保険サービスよりも柔軟な対応が可能です。

この記事では、介護保険外サービスの基本的な仕組みから、具体的な種類と料金一覧、効果的な活用方法まで、網羅的に解説します。サービス選びの判断材料として、ぜひお役立てください。

介護保険外サービスとは何か―基本的な特徴と仕組み

介護保険外サービスを適切に活用するには、まず基本的な特徴と仕組みを理解することが重要です。介護保険サービスとの違いを明確に把握しましょう。

介護保険外サービスの定義と介護保険との違い

介護保険外サービスとは、介護保険制度の対象外となるサービスのことです。介護保険が適用されないため全額自己負担となりますが、その分、介護保険の制約を受けない自由度の高いサービスを受けられます。

最も大きな違いは、利用条件と対象範囲です。介護保険サービスは要介護(要支援)認定を受けた方のみが利用できますが、介護保険外サービスは認定の有無に関係なく、すべての高齢者が利用可能です。

サービス内容の違いも重要です。介護保険は要介護者本人のための「必要最低限のサービス」に限定されます。例えば、同居家族の洗濯や掃除、趣味のための外出支援、ペットの世話、庭の手入れなどは介護保険では対応できません。

一方、介護保険外サービスは、生活全般の困りごとに対応します。要介護者だけでなく、その家族のサポートも含めた幅広いニーズに応えることができるのです。

介護保険と介護保険外サービスの主な違い

項目 介護保険サービス 介護保険外サービス
利用条件 要介護認定が必要 認定不要、誰でも利用可
費用負担 1割〜3割の自己負担 全額自己負担
時間制限 あり(限度額内) なし(必要なだけ利用可)
サービス内容 必要最低限に限定 自由度が高い
対象範囲 本人のみ 家族も含む

介護保険外サービスを利用するメリットとデメリット

介護保険外サービスには、介護保険制度にはない大きなメリットがあります。しかし、デメリットも理解した上で利用を検討することが重要です。

介護保険外サービスの主なメリット

1. サービス提供時間の自由度が高い
介護保険サービスには限度額があり、利用時間にも制限がありますが、介護保険外サービスは必要なだけ利用できます。長時間の見守りや夜間対応など、介護保険では対応しきれない部分もカバー可能です。

2. 家族を対象としたサービスがある
同居家族の家事代行や、介護者のサポートなど、要介護者本人以外へのサービスも提供されます。これにより介護者の負担を大きく軽減できます。

3. サービス内容の柔軟性が高い
ペットの世話、趣味の外出付き添い、冠婚葬祭の同行など、細かいニーズにも柔軟に対応してくれます。介護保険では「不要」とされるサービスも、利用者の生活の質向上には重要です。

介護保険外サービスのデメリット

1. 経済的負担が大きい
全額自己負担のため、介護保険サービスと比べて費用が高額になります。継続的に利用すると家計を圧迫する可能性があるため、計画的な利用が必要です。

2. サービス内容や質にばらつきがある
様々な事業者が提供しているため、サービスの質や内容に差があります。事前の確認や口コミチェックが重要です。

見落としがちな介護保険外サービス活用のポイント

介護保険外サービスを効果的に活用するには、見落としがちな重要なポイントがあります。

同居家族がいる場合の生活援助問題
介護保険サービスでは、同居家族がいる場合、生活援助(掃除、洗濯、調理など)が原則として利用できません。しかし、家族が仕事で不在の場合や、家族自身も高齢で援助が困難な場合もあります。

このような状況で介護保険外サービスは大きな助けとなります。同居家族の有無に関わらず利用でき、家族の状況に合わせた柔軟な対応が可能です。

仕事と介護の両立支援
介護保険サービスは時間や内容に制限があるため、フルタイムで働きながら介護をする方にとっては不十分な場合があります。介護保険外サービスは、利用時間の融通が効くため、仕事と介護の両立がしやすくなります。

活用のポイント
介護保険サービスと介護保険外サービスを組み合わせることで、コストを抑えながら必要なサービスを受けられます。基本的な部分は介護保険で、不足する部分を保険外で補う、という使い分けが効果的です。

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介護保険外サービスの種類と料金一覧

介護保険外サービスには様々な種類があり、それぞれ料金体系が異なります。ここでは代表的なサービスと料金相場を詳しく紹介します。

自宅で利用できる介護保険外サービスと料金相場

自宅で利用できる介護保険外サービスは、日常生活を支える重要なサービスです。以下の料金相場表を参考にしてください。

自宅利用系サービスの料金一覧

サービス種類 具体的な内容 料金相場
家事代行 掃除、洗濯、調理、買い物 約3,000円/時間
(3時間16,000円〜)
配食サービス 食事配達、安否確認 500〜700円/1食
訪問美容 自宅でのカット、理美容 500円/回〜
(自治体助成利用時)
夜間見守り 認知症見守り、長時間見守り 2,000〜4,000円/時間
高齢者見守り センサー設置、緊急通報 月々1,078円〜

家事代行サービスは、日常の掃除、洗濯、調理、買い物などを代行してくれます。ベアーズなどの大手企業では、スポット利用で3時間16,170円(税込)程度、定期利用でより割安なプランも提供されています。

配食サービスは、栄養バランスの取れた食事を自宅に届けてくれるサービスです。コンビニチェーンや生協、弁当チェーンなどが提供しており、1食あたり500〜700円が相場です。安否確認も兼ねているため、一人暮らしの高齢者にとって安心です。

訪問美容は、理容師や美容師が自宅に来てカットなどのサービスを提供します。葛飾区など一部自治体では助成があり、1回500円程度で利用できる場合もあります。

外出支援系の介護保険外サービスと費用

外出に関する支援も、介護保険外サービスの重要な分野です。

外出支援系サービスの料金一覧

サービス種類 具体的な内容 料金相場
外出付き添い 通院、買い物、趣味の外出 2,000〜3,000円/時間
病院付き添い 通院介助、診察立ち会い 2時間9,900円〜
介護タクシー 車椅子対応の移送 2,000〜3,000円/時間
+距離料金
冠婚葬祭付き添い 結婚式、葬儀の同行 3,000円/時間〜

外出付き添いサービスは、通院だけでなく、買い物や観光、趣味の外出など、様々な目的での外出をサポートします。介護保険では趣味のための外出は対象外ですが、保険外サービスなら自由に利用できます。

病院付き添いサービスは、ダスキンなどが2時間9,900円(税込)〜で提供しています。医師の説明を一緒に聞いてコミュニケーションをサポートしたり、入院中の身の回りのお世話なども対応可能です。

専門的な介護保険外サービスの種類と価格帯

より専門的な介護保険外サービスもあります。

専門的サービスの料金一覧

サービス種類 具体的な内容 料金相場
自費リハビリ 個別リハビリ指導 80分8,000円〜
便利屋サービス 家具移動、ペット世話、庭手入れ 1時間3,300円+交通費
介護相談サービス 専門家への悩み相談 初回20分無料〜

自費リハビリサービスは、介護認定に関わらず利用でき、一人ひとりに合わせた個別プログラムを提供します。「介護保険のリハビリでは物足りない」「予防的にリハビリしたい」という方に適しています。

便利屋サービスは、家具の移動、ペットの世話、草むしり、庭の手入れ、家の修理など、介護保険では絶対に対応できない生活全般のサポートを提供します。

介護相談サービスも重要な介護保険外サービスです。オンライン相談サービス「ココマモ」では、介護の悩みを匿名で専門相談員に相談できます。夜間対応もしており、初回20分は無料で利用できるため、気軽に相談できる点が特徴です。介護者のメンタルケアや具体的なアドバイスを受けられる、心理的サポートとして活用できます。

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介護保険外サービスを効果的に活用する方法

介護保険外サービスは費用が高額になりがちですが、適切に活用すれば生活の質を大きく向上させることができます。効果的な活用方法を解説します。

ケアマネジャーと相談して最適なサービスを選ぶ

介護保険外サービスを選ぶ際は、ケアマネジャーや地域包括支援センターへの相談が重要です。専門家の視点から、本当に必要なサービスを見極めてくれます。

相談の際には、以下のポイントを明確に伝えましょう:

・現在困っていること、不足していること
・家族構成と各自の状況
・経済的な予算
・介護保険サービスの利用状況
・将来的な見通し

ケアマネジャーは、複数の事業者の情報を持っているため、サービスの質や評判についても教えてくれます。また、自治体独自の助成制度についても情報提供してくれるでしょう。

介護保険サービスと組み合わせる利用パターン

費用を抑えつつ必要なサービスを受けるには、介護保険サービスと介護保険外サービスを賢く組み合わせることが効果的です。

効果的な組み合わせパターン

パターン1:平日と週末の使い分け
平日は介護保険サービス(デイサービス、訪問介護)を利用し、週末は家族が対応。どうしても必要な時だけ保険外サービスを使う。

パターン2:基本と補完の使い分け
入浴や食事などの基本的な身体介護は介護保険で、同居家族の家事や趣味の外出など介護保険で対応できない部分を保険外サービスで補う。

パターン3:緊急時のバックアップ
通常は介護保険サービスで対応し、介護者の急病や急な出張など緊急時のみ保険外サービスを利用する。

費用負担を抑える工夫と自治体の助成制度

介護保険外サービスの費用負担を抑えるには、いくつかの工夫があります。

自治体の助成制度を活用する
多くの自治体が独自の助成制度を設けています。例えば:

・訪問美容サービスの助成(葛飾区:1回500円で年6回利用可)
・配食サービスの補助
・緊急通報システムの無料貸与
・高齢者見守りサービスの補助

お住まいの自治体の福祉課や地域包括支援センターで、利用可能な助成制度を確認しましょう。

定期利用でコストダウン
多くの事業者が、定期契約することで料金が割安になるプランを提供しています。スポット利用よりも10〜20%程度安くなることが一般的です。

複数サービスのパッケージ利用
同じ事業者で複数のサービスを利用すると、割引が適用される場合があります。

オンライン相談サービス「ココマモ」に相談してみるのも一つの方法です。専門相談員が、あなたの状況に応じた最適なサービス選びをサポートします。夜間にも対応しており、初回20分は無料で利用できます。

介護保険外サービス選びで失敗しないための注意点

介護保険外サービスを選ぶ際には、いくつか注意すべきポイントがあります。失敗を避け、満足度の高いサービス利用につなげるための重要な情報をお伝えします。

事業者選びで確認すべき重要項目

介護保険外サービスは事業者によってサービスの質に大きな差があります。事前の確認が非常に重要です。

スタッフの資格と経験
介護保険外サービスには資格要件がないため、無資格者がサービスを提供している場合もあります。介護福祉士や看護師などの有資格者がいるか、介護経験は十分かを確認しましょう。特に身体介護を含むサービスでは、この点が重要です。

契約内容の明確性
サービス内容、料金体系、キャンセルポリシー、追加料金の有無などを書面で明確にしてくれる事業者を選びましょう。口頭での約束だけでは、後々トラブルになる可能性があります。

保険加入状況
万が一の事故や損害に備えて、事業者が賠償責任保険に加入しているかを確認することも大切です。保険未加入の場合、トラブル時の補償が受けられない可能性があります。

契約前の確認チェックリスト
□ サービス内容の詳細説明を受けた
□ 料金体系が明確に示されている
□ スタッフの資格・経験を確認した
□ 口コミや評判を調べた
□ 賠償責任保険に加入している
□ 契約書の内容を十分理解した
□ キャンセル規定を確認した

介護保険外サービスでよくあるトラブルと対策

介護保険外サービスでは、以下のようなトラブルが報告されています。事前に知っておくことで予防できます。

料金に関するトラブル
「思っていたより高額な請求が来た」というケースが最も多いトラブルです。時間料金だけでなく、交通費、材料費、休日料金など、追加料金の有無を事前に確認しましょう。見積もりを書面でもらうことも重要です。

サービス内容の認識違い
「やってもらえると思っていた作業をしてもらえなかった」というトラブルもあります。具体的にどこまでのサービスが含まれるのか、何が対象外なのかを明確にしておきましょう。

スタッフの対応に関する不満
スタッフの態度や技術レベルへの不満も少なくありません。初回は短時間のお試し利用をして、相性を確認することをおすすめします。多くの事業者がお試しプランを用意しています。

介護保険外サービスの将来的な展望

高齢化が進む日本において、介護保険外サービスの重要性はますます高まっています。今後の展望について理解しておくことも、長期的な介護計画に役立ちます。

サービスの多様化
テクノロジーの進化により、IoT機器を活用した見守りサービスや、オンラインでの相談サービスなど、新しい形の介護保険外サービスが次々と登場しています。利用者のニーズに応じて選択肢が広がっています。

自治体の取り組み強化
多くの自治体が、介護保険外サービスへの助成を拡充しています。特に介護予防の観点から、要介護認定前の高齢者向けサービスへの支援が増えています。今後もこの傾向は続くと予想されます。

介護保険との連携強化
介護保険サービスと保険外サービスを同じ事業者が提供する「混合介護」の仕組みも整備されつつあります。これにより、シームレスなサービス提供が可能になり、利用者の利便性が向上すると期待されています。

コモちゃん
コモちゃん

介護保険外サービスは費用が高いイメージがありますが、介護保険と上手に組み合わせることで、コストを抑えつつ必要なサービスを受けられますよ。まずはケアマネジャーに相談してみてくださいね。

介護保険外サービスで生活の質を向上させる:まとめ

介護保険外サービスは、介護保険制度でカバーできない部分を補う重要なサービスです。介護認定の有無に関係なく利用でき、時間制限もないため、利用者のニーズに合わせた柔軟な対応が可能です。

家事代行、外出付き添い、配食、訪問美容、夜間見守りなど、多様なサービスがあり、料金相場は家事代行で約3,000円/時間、配食で500〜700円/食、訪問美容で500円/回〜(自治体助成利用時)となっています。

全額自己負担のため費用は高額になりますが、介護保険サービスと組み合わせることでコストを抑えつつ、必要なサービスを受けられます。また、自治体の助成制度や定期利用の割引を活用することで、経済的負担を軽減できます。

介護保険外サービス活用のポイント
✓ 介護保険でカバーできない部分を補完できる
✓ 同居家族がいても利用可能
✓ 時間制限がなく柔軟に対応
✓ ケアマネジャーに相談して最適なサービスを選ぶ
✓ 介護保険サービスと組み合わせてコスト削減
✓ 自治体の助成制度を積極的に活用する

介護保険外サービスを適切に活用することで、要介護者の生活の質が向上するだけでなく、介護者の負担も大きく軽減されます。まずはケアマネジャーや地域包括支援センターに相談し、あなたの状況に最適なサービスを見つけましょう。


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